こんにちは、たにかけです。
AIに関するニュースが取り上げられることが増えているため、AIに関する知識を勉強するための資格としてAI実装検定を取得しようと考えていると思います。
しかし、
- AI実装検定でどこから勉強したらいいかわからない
- AI実装検定のおすすめの勉強方法がわからない
こんな悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
今回はこれらの悩みに回答していきます。
AI実装検定とは
様々な業界でAIが導入されており、AI技術を持っている従業員が必要となってきています。そんな時にAIに関する知識や実装能力を有していることを証明するための資格がAI実装検定です。
AI実装検定は3段階に分けれており、以下の順番で受けることでAIに関する知識を体系的に学べるようになっています。
B級
AI実装検定 B級はAI初心者が最初の目標として学習する資格です。
AIの概要について幅広く学び、AIやディープラーニングがどういったものなのかという基本的な概念を獲得していることを証明することができます。
B級の試験概要
レベル | AIの網羅的な知識を問うG(ジェネラリスト)検定の前段に位置したレベルに設定しています。高校理系卒業・大学生程度。 |
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試験会場 | テストセンター |
日程 | 随時 |
出題範囲 |
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試験時間・出題数 | 40分・30題(AIの概要についての直感的理解) |
合格基準 | 70%以上 |
受験料 | 一般:9,900円 学生:5,500円 |
A級
AI実装検定 A級はディープラーニング実装のための数学やプログラミング等の基本的な知識を有していることを証明することのできる資格です。
ここから本格的にプログラミング等の知識が必要になってくるため、少し難しくなってきます。
A級の試験概要
レベル | AI難関資格のE資格(日本ディープラーニング協会主催)の認定プログラムにも挑戦できるレベルです。理系大学生・社会人程度。 |
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試験会場 | テストセンター |
日程 | 随時 |
出題範囲 |
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試験時間・出題数 | 60分・60題(数学:20題、プログラミング:20題、AI:20題) |
合格基準 | 70%以上 |
受験料 | 一般:14,850円 学生:8,250円 |
S級
AI実装検定 S級はAIを実装する能力だけではなく、画像処理や自然言語処理等のより応用的な実装にチャレンジできることを証明する資格です。
現時点のAI系の資格では最難関とされています。
S級の試験概要
レベル | 現在のAI資格の中で最難関(2023年2月現在) |
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試験会場 | テストセンター |
日程 | 随時 |
出題範囲 |
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試験時間・出題数 | 60分・50題(ディープラーニングの様々なモデルについて) |
合格基準 | 70%以上 |
受験料 | 33,000円 |
どのレベルを受けるべきなのか
ここまでAI実装検定には3つのレベルが存在していることを説明しましたが、ここではどのレベルを受けるべきなのかについて解説します。
- B級を受けるべき人
→これからAIの勉強を始める人 - A級を受けるべき人
→AIに関する仕事をしている人やAIコンサル等のAI関連の仕事につきたい人 - S級を受けるべき人
→AIエンジニアとしてバリバリ働きたい人
詳細はこちらの記事で解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
各級ごとの勉強方法
受ける資格のレベルごとに勉強方法も異なりますが、大きく分けると次の2種類に分けることができます。
- 本を読む
- 動画を見る
B級の勉強方法
おすすめの勉強方法
B級のおすすめの勉強方法は「動画視聴」です。
B級の場合には公式テキストは存在せず、Study-AIが出している動画教材を勉強するしかありません。合計41本の動画がありますが、長くても10分、平均的に2-3分の動画になるためあまり時間はかかりません。
さらに、章末にチェック問題がついているため、これを何度も繰り返すことが一番の対策になります。
おすすめ教材
A級の勉強方法
おすすめの勉強方法
A級のおすすめの勉強方法は「公式テキストで傾向を掴む→動画学習→公式テキストで演習」です。
AI実装検定が公式として動画学習講座を出していますが、お金がかかってしまいます。
そのため、まずはどのレベルまで必要なのかを知ることで自分に動画講座が必要なのかをチェックしましょう。
その後、もし動画講座がないと全く太刀打ちできないとなった場合には公式の動画を見てもいいですし、Udemyで講座を探すこともおすすめします。
公式講座では「超AI入門講座」「AIを学ぶための本格Python講座」「AIを学ぶための本格数学講座」の3つがあるため全てをカバーできるような講座を探すようにしましょう。
ここまで終わったら、最後に公式テキストで演習です。
動画学習だけでは理解したと自信を持って言えるレベルに到達することは難しいため、問題演習を繰り返すことで自信を持って合格できるようにしましょう。
おすすめ教材
おすすめの教材としてこれらをおすすめします。
正直全てに取り組む必要はないため、自分に合った教材で学習してみてください。
書籍:AI実装検定A級公式テキスト
Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書
ゼロから作るDeep Learning
【動画】(公式教材)超AI入門講座
最初におすすめするのはAI実装検定が出している動画講座です。
こちらではAI系の取得が初めての人向けにAIの基本的な内容から、AI実装のためのPython知識や数学知識まで幅広く講座が対応しています。
そのため、E資格等の勉強もしたことがなく、「AIはどこから勉強するべきなの?」という人におすすめです。
【動画】(Udemy)みんなのAI講座 ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習【2023年最新版】
次におすすめする講座はUdemyの講座です。
最初に紹介した動画教材は公式が出しているため、受かることができるだけの知識を自信を持って身につけることはできます。
しかし、料金が50,000円程度と少し高いためハードルとなっている人もいるでしょう。
ここでおすすめするUdemyの講座は通常15,800円と安くなっており、さらにセールがあると3,000円で販売されることもあります。
Pythonや数学的な部分の補足は少ないですが、安い金額でどうにか受かりたいという場合にはこちらの講座もおすすめです。
ただし、公式が出している教材ではないので、公式テキストでの復習はしっかりと行う必要はあります。
【書籍】AI実装検定A級公式テキスト
書籍として最初に紹介するのはAI実装検定の公式テキストです。
AI実装検定の対策テキストがほとんど発売されていない状況、かつ、過去問もあまり出回っていない現在は必須のテキストです。
公式の動画教材を購入しない場合には必ず購入して対策をするようにしてください。
【書籍】Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書
2つ目に紹介する「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」は、データ分析を仕事にしたい人向け本です。
この本ではデータ分析やPythonの基礎から記載されているだけでなく、数学的な基礎も記載されています。さらに、AI実装やライブラリに関する記載も豊富にあるためAI実装検定の参考書として使用することができると考えています。
さらに、読みやすい本になっているので、入門者におすすめしたい1冊です。
【書籍】ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
3つ目におすすめの書籍は「ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装」です。この本はゼロからというタイトルなだけあって、基礎から丁寧に解説されています。
またE資格の対策で使用されることもあるため、AI実装検定A級の知識に関してはカバーできます。
ただし、分厚く、大きい本になっているのでいきなりこの本から始めてしまうと心が折れる可能性があることは先にお知らせしておきます。
(たにかけは2回心が折れて、3度目でようやく読み切りました…)
【書籍】Pythonではじめる機械学習 ―scikit-learnで学ぶ特徴量エンジニアリングと機械学習の基礎
4つ目で紹介する書籍は「Pythonではじめる機械学習 ―scikit-learnで学ぶ特徴量エンジニアリングと機械学習の基礎」です。
これは優先順位としてあまり高くないため4番目に紹介します。
scikit-learnはAI実装検定で問われるライブラリの1つに入っているため学習は必須です。
ただし、完璧に理解しているよりもどんな使われ方をするのかや、どんな記載方法になるのかを答えられることが重要なので、この1冊を完璧に理解しないと受からないかというとそうではありません。
ただし、他の教材ではあまりカバーされていない範囲なので、おすすめの書籍に加えました。
S級の勉強方法
おすすめの勉強方法
S級の勉強方法は「論文を読むこと」です。
ひたすら教材を読むことでなぜそのようなロジックになっているのか、ということを理解しながら進めていく必要があります。
また、AIに関する開発手法はA級までで頭に入っていることが前提となるため、もし不安がある場合にはA級やE資格等で知識を補足しておくことをおすすめします。
おすすめ教材
おすすめ教材はこれらの論文になります。
英語で難しいかもしれませんが、ぜひ読んでみてください。
まとめ
AI実装検定に関する勉強方法は公式である程度紹介されています。
ただし、まだテストの実施回数が少ないため問題集の整備が進んでいない状況ではあります。
そんな中でも全てをきちんと理解すれば受かることのできる資格なので、ぜひ勉強して受けてみてください。