こんにちは、たにかけです。
- AIについて勉強したいけど何から始めたらいいかわからない!
- AIを扱う企業に転職したいけど、何か役に立つ資格はない?
こんな疑問に答えます。
資格取得こそが効率がいい勉強になる理由

結論は「業務で必要な知識だけを効率よく勉強し、転職時の証明となるため」です。
必要最低限の知識を最短で取得できる
中学校や高校を思い出してもらいたいのですが、
「先生や参考書なしで数学を勉強することは出来ましたか?」
おそらくNoの人が多いと思います。
「カリキュラムが決まっていることで勉強すべき内容が絞り込めているから」勉強することができるはずです。
もし、手当たり次第に勉強すると「数学を使っているから相対性理論を勉強しました」みたいにとんでもない方向で勉強を進めてしまうかもしれません。
そうならないために、資格取得ということを目指してカリキュラムに沿った勉強をすることで回り道なく最低限の知識を身につけることができるのです。
資格は知識の証明になる
「資格を取得しても、転職活動や仕事に活かすことができない」
こんな言葉を耳にすることが多いと思います。
しかし、そんなことはないと断言できます。
もし経験者採用としてAIエンジニアになる場合には、ポートフォリオ(これまでの作成物)を提出することで自分のレベルを転職先に示すことができるでしょう。
ただAI関連の業界で働いた経験のない人が転職する場合には、何を証明として出せばいいでしょうか。そんなときに使うのが資格を取得した証明書です。
例えば「E資格を取りました」ということは採用担当者にAIに関する知識はある程度あるだけでなく、Pythonもある程度かけるだろうという印象を与えることができます。さらに仕事の時間以外に自己研鑽もする人だという印象も持ってもらえるため、転職時に有利になります。(私がそうでした)
AIのおすすめ資格5選
AIのお勧め資格はこれです。
- G検定
- E資格
- 統計検定
- Python3エンジニア認定データ分析試験
- AI実装検定
これらは上からお勧め順になっています。
それぞれ紹介していきましょう。
G検定

G検定は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施している、ディープラーニングを事業に活かすための知識を保有しているかを確認するための試験です。
AIに関する基本的な知識(教師あり学習とは、教師なし学習とは)みたいなところから、現在どのようなところで活用されているかまで広くAIに関する知識を網羅した資格になっています。
とりあえずAIをこれから勉強したい!という人にお勧めの資格です。
こんな人におすすめ
- AIってなんなのかわからないからまずは勉強したい
- 会社のAI担当になったからとりあえず知識として勉強したい
出題範囲
- 基本的な数学(微積分、統計、線形代数)
- 人工知能(AI)の基本知識
- 機械学習の基本知識
- ディープラーニングの基礎概念と応用技術
- ディープラーニングの研究分野
- ディープラーニングの応用に伴う社会的課題
試験概要
試験概要 | 知識問題(多肢選択式・220問程度)、試験範囲はシラバスの範囲 |
---|---|
試験日程 | 年3回(3月・7月・11月) |
試験時間 | 120分 |
受験環境 | オンライン受験 |
受験資格 | なし |
受験料 | 13,200円(学生の場合には5,000円) |
受験サイト | https://www.jdla-exam.org/d/ |
勉強方法のおすすめ
E資格

E資格も日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施しているAI関係の資格です。
ディープラーニングの理論を理解した上で、実装する能力を有していることを認定する資格になっているため、AIエンジニアとしてキャリアを築いていきたい人向けの資格です。E
JDLAが認定したプログラムを修了していないと受験資格を得ることができないため、いつでも誰でも受けられるわけではないという特徴があります。
こんな人におすすめ
- AIエンジニアを目指している
- ディープラーニングの深い知見を得たい
出題範囲
- 数学(微積分、線形代数、確率・統計)
- 機械学習の基礎
- 機械学習実装の方法論
- ディープラーニングの基礎
- ディープラーニング実装の方法論
- 開発・運用環境
試験概要
試験概要 | 知識問題(多肢選択式)、試験範囲はシラバスの範囲 |
---|---|
試験日程 | 年2回(2月・8月) |
試験時間 | 120分 |
受験環境 | テストセンター |
受験資格 | JDLA認定プログラムの修了 |
受験料 | 33,000円(学生の場合は22,000円) |
受験サイト | https://www.jdla.org/certificate/engineer/ |
勉強方法のおすすめ
統計検定

統計検定は、統計質保証推進協会が実施している検定です。
統計検定は10個の区分があります。
- 統計検定4級
- 統計検定3級
- 統計検定2級
- 統計検定準1級
- 統計検定1級
- 統計調査士
- 専門統計調査士
- データサイエンス (DS) 基礎
- データサイエンス (DS) 発展
- データサイエンス (DS) エキスパート
AI関連の仕事をしたい人にお勧めするのは、仕事で使えると言われるレベルである統計検定2級です。
大学教養レベルの数学知識は必要ですが、機械学習やデータ分析をメインの仕事にしたい場合には最低限持っていないといけない知識になるので、このレベルを目指してみてください。
こんな人におすすめ(2級)
- 機械学習やデータ分析を実装する仕事をしたい人
- データをクライアントに説明する仕事につきたい人
出題範囲(2級)
- 単回帰・重回帰分析
- 正規分布
- t分布
- 有意水準
- コレログラム
- 単純無作為抽出
- 両側検定と片側検定
試験概要(2級)
試験概要 | 多肢選択式・35問程度 |
---|---|
試験日程 | 随時 |
試験時間 | 90分 |
受験環境 | テストセンター |
受験資格 | なし |
受験料 | 7,000円(学生の場合は5,000円) |
受験サイト | https://www.jdla-exam.org/d/ |
Python3エンジニア認定データ分析試験

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している資格試験です。
AI実装で使用するPythonのデータ分析の部分に特化した資格で、Pythonエンジニア認定基礎試験の応用的な試験に位置しています。
機械学習や分析用ライブラリの内容が試験範囲になっているため、Pythonを使ったデータ分析の仕事をしたい人におすすめです。
こんな人におすすめ
- データ分析を行う仕事に転職したい人
- 自分のPythonの実力を試したい人
出題範囲
オライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル 第3版」より以下の比率で出題
- 食欲をそそってみようか(2.5%)
- Pythonインタープリタの使い方(2.5%)
- 気楽な入門編(15.0%)
- 制御構造ツール(22.5%)
- データ構造(17.5%)
- モジュール(5.0%)
- 入出力 (2.5%)
- エラーと例外(10.0%)
- クラス(5.0%)
- 標準ライブラリめぐり(10.0%)
- 標準ライブラリめぐり─PartII(2.5%)
- 仮想環境とパッケージ(2.5%)
- 対話環境での入力行編集とヒストリ置換(2.5%)
試験概要
試験概要 | 多肢選択式・40問程度 |
---|---|
試験日程 | 随時 |
試験時間 | 60分 |
受験環境 | テストセンター |
受験資格 | なし |
受験料 | 11,000円(学生の場合には5,500円) |
受験サイト | https://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.html |
AI実装検定

AI実装検定は、ディープラーニングに関する実装能力と知識の判別を目的に行う資格です。
レベルが3段階に分かれており、初学者からAIに関する実践的な力をつけたい人まで幅広い人が受けることができます。
AIコンサルタントを目指す場合にはA級程度、AIエンジニアを目指す場合にはS級程度の知識は最低限でも必要になってくるので目指す職種によって受ける資格を選びましょう。
各資格のレベル感
S級 | AIの実装力だけでなく画像処理をメインとした実践的な力と、自然言語処理や有名モデルの実装などの応用的な実装に対しても挑戦できる力 |
---|---|
E資格 | (JDLAのE資格のレベル) |
A級 | ディープラーニングの実装について数学、プログラミングの基本的な知識を有し、ディープラーニングの理論的な書籍読みはじめることができ、独学の準備が出来る力 |
G検定 | (JDLAのG検定のレベル) |
B級 | ディープラーニング、機械学習がどういったものか基本的な概念を獲得していることを認定 |
こんな人におすすめ
(S級)
- AIエンジニアとして将来働きたい人
- 実装を知った上でコンサルを行いたい人
(A級)
- AIコンサルタントになりたい人
- 事業会社のAI部門の責任者を目指す人
(B級)
- AI担当者としてまずは勉強したい人
試験概要
試験概要 | 知識問題(多肢選択式) |
---|---|
試験日程 | 随時 |
試験時間 | S級:50問 60分 A級:60問 60分 B級:30問 40分 |
受験環境 | テストセンター |
受験資格 | なし |
受験料 | S級:33,000円 A級:14,850円(学割:8,250円) B級:9,900円(学割:5,500円) |
受験サイト | https://kentei.ai/ |
まとめ
AI関連の資格はたくさんありますが、どんな職種の仕事をしたいかによって取得する資格を選択すべきです。
AIコンサルタントに転職した私はE資格を取得していたことが面接中に評価されたことが何度もあったので、ぜひ受験してみてください。