こんにちは、たにかけです。
- AIの勉強として統計検定がいいって聞いたけど、どんな勉強をしたらいいかわからない
- 社会人として働いているから、勉強を始める前にどの程度勉強すべきか見積もりたい
こんな悩みを解消します。
統計検定3級とは
統計検定3級は高校数学レベルの資格で、統計に関する知識や活用力を評価する「統計検定」の中で2番目に難易度が低い資格になっています。
計算問題は高校数学(IA、IIB)の知識で解答できる内容なので、高校時代に文系だった人や数学が少し苦手という人も受けやすい資格です。
受験者は18-20歳が最も多く、次いで21-23歳、27-29歳となっているため、比較的若い人が受けています。また、受験者の7割が合格しているため、きちんと勉強することで合格することができる資格です。
これからAIを勉強するとなった場合には統計検定2級レベルの数学知識は必要になるため、その準備として受けるにはちょうど良いレベルの資格になっています。
名称 | 統計検定3級 |
---|---|
受験日程 | 通年 |
出題形式 | 4~5択の選択問題 |
受験料 | 一般価格:6,000円 学生価格:4,000円 |
問題数 | 30問程度 |
試験時間 | 60分 |
合格水準 | 100点満点中、65点以上 |
統計検定 CBT「統計検定3級」より抜粋
どんな問題が出るの?
問題としては統計検定4級の出題内容に加えて、高校数学IA、IIB程度の問題が出題されます。
具体的には以下のような範囲です。
- データの種類(量的変数、質的変数、名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度)
- 標本調査と実験(母集団と標本、実験の基本的な考え方、国勢調査)
- 統計グラフとデータの集計(1変数データ、2変数データ)
- 時系列データ(時系列グラフ、指数(指標)、移動平均)
- データの散らばりの指標(四分位数、四分位範囲、分散、標準偏差、変動係数)
- データの散らばりのグラフ表現(箱ひげ図、はずれ値)
- 相関と回帰(散布図、擬相関、相関係数、相関と因果、回帰直線)
- 確率(独立な試行、条件付き確率)
- 確率分布(確率変数の平均・分散、二項分布、正規分布、二項分布の正規近似)
- 統計的な推測(母平均・母比率の標本分布、区間推定、仮説検定)
また、事務電卓は使用することができるので、計算ミスが怖い人も安心です。(関数電卓は使用不可)
統計検定3級はどのくらい難しいの?
統計検定3級は統計学習を始めた初心者向けの資格なので、比較的易しい分類に入ります。
年によってばらつきはありますが、合格率は6-7割なので、しっかり勉強することで合格することができる資格です。
申込数 | 合格者数 | 合格率 | |
2021年 | 380 | 242 | 75.6% |
2020年(試験中止) | ー | ー | ー |
2019年 | 2,221 | 1,178 | 61.8% |
2018年 | 1,608 | 899 | 64.6% |
さらに年齢のボリューム層も18-20歳と高校卒業後すぐの人が多いため、大学の専門的な知識よりも高校時代の知識で受かる資格ということがわかりやすいと思います。
勉強時間はどのくらい必要?
統計検定3級の勉強時間は、高校時代の数学を全く覚えていないという人で20〜30時間程度、統計検定4級を既に取得済みであったり、数学にある程度自信がある人で10時間程度です。そのため、短い人で1-2週間、長い人でも1ヶ月程度勉強をすれば取得できる資格になっています。
また勉強法を工夫することでさらに勉強時間を短くできるので、おすすめの勉強法で紹介します。
おすすめの勉強法は?
おすすめの勉強法は以下の順番で勉強することです。
- 過去問で現在の自分の知識を確認
- 自分の苦手分野を自覚し、苦手分野を集中的に学習
- 過去問を再度実施
- 受験
①過去問で現在の自分の知識を確認
統計検定3級を受けることを決めたら、最初に過去問を解きましょう。
過去問を解くことで自分が忘れている知識や苦手分野を発見することができます。
高校時代に一度学習しているはずなので、全方位を満遍なく勉強するよりも苦手な部分を見つけて、集中的に学習した方が効率的になります。
1回分の過去問はこちらにあります。
②自分の苦手分野を自覚し、集中的に学習
自分の忘れている部分や苦手分野を発見したら、テキストで学習を進めましょう。
公式テキストや認定問題集が出ているのでそちらで学習するか、Udemyで講座が用意されているので、そこで学習することがいいでしょう。
ちなみにたにかけは公式テキストが難しく感じたのでUdemyの講座+認定問題集を使いました。
③過去問を再度実施
ここまで来たら再度過去問を解いてみましょう。1回目にできなかった部分もできるようになっているはずです。
もしできない部分があれば再度②に戻って苦手分野をなくしてから、受験することをおすすめします。
まとめ
統計検定3級は初心者でも比較的合格しやすい資格になっています。
これからAI関連の勉強を始める人は力試しにぜひ受験してみてください。